ある日出勤すると机に見慣れぬ物体が置いてありました。
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「You’re the good BUKI-Maker!」
BUKI(ブキ)をつくった人を讃えるカードのようです。
さかのぼること5ヶ月前
組織横断的に製品開発を行う取り組み、「武器づくり」制度をはじめました
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ユーザーの「武器」になるような新製品を社員が中心となって開発し、世に送り出す制度--「武器づくり」制度を新たに始めました。
今までのトップダウン方式からは一度離れて、売る人(営業)、作る人(製造)、サポートをする人の中から組織横断的に開発チームを編成し、「どんなものがあると面白いか」を発想・議論していきます。
社員のアイデアを重視する理由
アイデアから仮説を立て、試作を練り製品化する。サカワではこの一連の流れが内製化できており、スピーディに製品を提供できることが一つの強みでした。しかし、トップダウン方式が主だったため、現場の声とのズレが生じることも。
サカワとして足りないのは、社員の声だったかもしれない。今まで以上に外部の変化に敏感になるには、目の前のお客さんのニーズを一番理解している社員が、主軸となって製品開発を行うことを、積極的に取り入れる必要があると考えました。
主な開発ルール
- 開発項目ごとにリーダーを決め、武器づくりチームを編成し、目標と期間を決める
- 毎週、開発のための時間を取り議論する
- 試作をするところまで最低限やり切る
- 試作のための予算は交渉可能
スケジュール感
- 5月下旬:チーム発足(複数チーム)
- 7月下旬:「第1回武器づくり社内発表会」にて、進捗発表
- 9月16日:「教育ITソリューションEXPO」にて、【新製品1つ目】を発表
- 11 月13日:「Japan Home & Building Show2020」にて、【新製品2つ目】を発表
第1回武器づくり社内発表会をオンラインで開催
制度開始から2ヶ月後、リーダーを中心に開発の進捗を発表しました。
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試作品を共有して、チーム外の社員から助言をもらいます。これから、さらにブラッシュアップを重ねて完成へ向かいます。
武器作りチームがつくったモノ
【開発テーマ:黒板業界を震撼させる、新しい黒板】
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「新しい黒板」を打ち出すことを目標に開発がスタート。
2種類のボードを自由に組み合わせて、1台で2つの役割を持たせることができる黒板が誕生しました。
その名も・・・
フリーペアボードです。名前は社内で公募しました!
上の写真は、9月に行われた教育ITソリューションEXPO(EDIX)でブースに展示した時のもの。壁に取り付けられるラック(市販品)とも相性が良さそう。
「床までのスペースを有効活用したい」
「上下式黒板とプロジェクターを併用したい(通常の上下式黒板だと、天井までのスペースがなくプロジェクター設置が難しい)」
そんな現場の先生方の声を受け、最適解を目指したものです。
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発案から世に出るまで、わずか100日ほどでした。
【開発テーマ:誰も想像しなかった、3D木材加工機を使った木材加工】
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普段の業務で使っている3D木材加工機で、「誰も想像しなかった木材加工」を行うことをテーマに開発がスタート。3D木材加工機は、いつもは木造建築の構造躯体をプレカットするために使っていますが…?
木造大型ロゴが出来上がりました。大きなロゴを置いて、まちの観光スポットを作り出し、地域の活性化を目指すサービスです。
その名も・・・
モクロゴです。
普段は、プレカットのデータを書くために使っている3DCADで、モクロゴの削り出し部分を設定していきます。
見た目以上に苦労しました…。通常のプレカットよりも複雑な掘り込みが必要だったため、刃物が動く方向・動き方を一つ一つ検討してデータを打ち込みます。
あらゆるロゴの形に適応できるノウハウを獲得しました。
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↓
↓
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9月に、全国的な展示会である「Japan Home & Building Show2020」で初お披露目しました。
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そして現在
完成した「SAKAWA」のモクロゴは愛媛県東温市にある観光地(サカワ本社)に設置しています。観光スポットのシンボルとしてのみならず、企業エントランスの華やぎにも一役買いますね。
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終わりに
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「BUKIカード」は、武器づくりチームのメンバーや、名前公募で採用された社員に手渡された代物なのでした。(具体的な枚数は秘密)
変化を恐れず、ユーザーの皆様にワクワクしてもらえるモノづくり企業になるための、第一歩を踏み出せたと思います。第2回も計画中です!
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