JR新潟駅南口から車やバスで約15分の場所にある、学校法人大彦学園・開志学園高等学校。国語や数学といった「普通科目」のほか、4分野20種類の専門分野から選ぶ「選択科目」を用意しており、ファッション・マンガ・野球・ギター・ITなどが学べるユニークな教育を行っています。様々なフィールドにチャレンジでき、将来の方向性を見つけるための環境が整った学校です。
同校では、2023年4月に「ワイードプラス」(SP-UW4000)を1台導入しました。現在、多くの学校が壁面や天井への固定設置を採用していますが、こちらでは卓上に置いて使用しています。その使い勝手についてリアルな感想を伺いました。
目次
導入した理由は、圧倒的な「見やすさ」
同校の備品の選定・購入を担当する、NSGグループ 学校教育事業本部の猪俣様が、ワイードに初めて出会ったのは教育関連の展示会でした。デジタル化の推進には、教員のITスキルやコストなど様々な理由により加速が進まないという話を聞くなかで、展示会でワイードを目にして「これは多くの課題を解決する一助となる」と直感したと話します。
導入の決め手となったのは、これまでの電子黒板の課題であった「液晶ディスプレイへの照明などの映り込み」や「後方の席に座る学生の見えづらさ」を解決できること。さらに、2台のデバイスの映像を同時に写すことができる2 画面表示やペンツールを用いた指導は、学生たちの好奇心を掻き立てることで深い学びにつながり、授業の幅が大きく広がると可能性を感じたそうです。
また、実際に授業でワイードを使用する理科教師・島田先生は、導入前の不便な状況についてこう語ります。
「以前は、電子黒板や短焦点プロジェクターを使用していました。電子黒板は操作の煩雑さや画面の小ささに、プロジェクターは写すだけの機能しかない点や起動するまでに時間がかかることにストレスを感じていましたね」
授業の準備をスムーズに行うためには、プロジェクターの起動の速さも大事な要素。その点、ワイードは機能が豊富なだけでなく電源オンまでの時間が約10秒とスピーディーなところも気に入っているそうです。
以前は、液晶モニターとパソコンを繋いで使用することもありましたが、液晶モニターでは教室の隅の席からは見えにくかったり、周囲の光が反射して画面が見えづらかったり……。ワイードを使用することで「劇的に見やすい画面となり感動した」と話します。
大きくワイドに映せるから資料画像がはっきり見える
「ワイードの一番の魅力は、大きく幅広に映せることです」と島田先生。自作したPowerPointスライドで展開する授業は、画像資料が豊富に盛り込まれています。以前は画面上に収まりきらずに投影サイズが小さくなり見えづらいことから、生徒の集中力が下がってしまいがちなのが問題となっていました。ワイードは大画面でホワイトボードいっぱいに画像を映し出せるため、教室後方の席に座る生徒でもはっきりと見えるようになったそうです。 また、島田先生は2画面機能も有効に活用しているとのこと。ホワイトボードの左右を効率的に使い、左側は資料画像、右側は動画を投影するなど工夫しているそうです。そのほか、教科書の重要ページや練習問題を映すなど、ワイードを活用して効率的に授業を行っています。
自由自在に操作できる「電子ペン」が優秀
ワイードに付属する「電子ペン」も授業に欠かせません。PowerPoint資料も電子ペンで画面を滑らせる動作をするだけで、ホワイトボードがそのままタッチパネルになったかのようにスマートにスライドを操作することができます。
初めて授業にワイードを導入したとき、教室中の生徒たちから「おおお!」「すごい!」と歓声が上がったのだとか。ワイードをきっかけに、生徒たちの学びの意欲がアップしたようです。
「わざわざパソコンのキーボードを触らなくて済むので、生徒たちの表情を見ながら授業を進行できるのが良いですね」と島田先生は笑顔で話します。
電子ペンの見た目はごくシンプルで、電源のオンオフがあるのみ。重さは約40gでとても軽く、手に負担がかかりません。 島田先生が主に使う機能は、スライド送り・タップ・拡大の3つ。スライド用のリモコンではできない操作も、電子ペンを使えば感覚的に思った通りの操作ができます。
「ホワイトボード上に電子ペンで文字を書ける機能もありますが、今のところはほとんど使用していません」と島田先生。その理由は、同校では卓上でワイードを使用しているため、電子ペンの書き込み精度を上げるために2~3分間かかる補正設定をしなければならないから。わずかな時間のように思えますが、忙しい先生にとっては大切な時間です。
島田先生の授業はスライドの表示だけで完結することが多く、ホワイトボードマーカーの板書もほとんど行いません。多機能なワイードですが、限られたシンプルな機能だけでも十分に満足しているようです。
卓上設置でも使い勝手は問題なし
ワイードを導入する大半の学校は、壁面または天井に固定させて使用しています。しかし、同校では1台のみのワイードを柔軟に使うために、あえて卓上設置を選びました。ホワイトボードの手前に置いたイスにワイードを乗せて、パソコンと繋げて使用しています。
実際の使い勝手を伺ってみると、「さほど問題はなく十分に使えていますよ」と島田先生。ワイードを出し入れしたり、ケーブルを繋げたりする少々の手間はあるものの、特に不便は感じていないそうです。
ただし、斜めに投影された画像をきれいに投影させるためには少しだけコツがいるとのこと。導入後の最初の数回は少し手間取りましたが、すっかり慣れた現在は難なく設置できるようになったそうです。
ワイードの便利な使い方を探求し、校内に普及したい
現在、同校でワイードを使用しているのは島田先生のみです。実際に3カ月間授業で使用するなかで、「ワイードの性能を知り、授業準備を楽にできる可能性が見えてきました」と島田先生は話します。
「たとえば、社会の授業は理科と同様に資料が多いため、左右に異なる画像を投影できる『2画面機能』が役立ちます。紙の資料が不要または少量になるため、印刷の手間が格段に減りそうです。
古典や英語の授業では、授業が始まる前の休憩時間中に、教師が教科書の内容を板書することが多いです。ワイードで教科書を映し、電子ペンまたはホワイトボードマーカーで直接書き込むスタイルにすれば、準備にかかる手間は不要となります」(島田先生)
この3カ月間に2回、校内でワイードの説明会を開催したという島田先生。ほかの先生たちは興味を示すものの、どのように使用すれば良いのかまだイメージが湧いておらず、使用に至らないケースも多いようです。
「私の授業はワイードなくして成り立ちません。現在は校内に1台しかないため、先生同士で取り合いをしたくはないですが、便利で画期的なプロジェクターなのでぜひほかの先生方にもその魅力を伝えていきたいです」(島田先生)
編集後記
今回は初めて、ワイードを卓上で使用している学校を取材しました。通常は利便性のために壁面か天井の固定設置をおすすめしていますが、卓上設置でも十分な性能を感じられたようです。予算の関係で複数を導入できない場合は、まずは1台だけでもお試し導入をして使用感を確認してみるのも良さそうです。
取材にご協力いただいた島田先生、この度はありがとうございました。
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製品詳細 | 名称:ウルトラワイド超短焦点プロジェクター「ワイード」 ・機能と特徴ページ ・地域別の導入実績ページ |
カタログ・資料 | 全国の小中学校・高等学校を中心に約10,000台導入。黒板いっぱいに映せるウルトラワイドなプロジェクター「ワイード」のカタログやお役立ち資料はこちら カタログ・資料ダウンロード |
お問い合わせ | デモの際は、プロジェクター実機を持って学校へ伺います。「実際の映りを確認したい」「機種選定に携わる複数人で確認したい」という方は、ぜひお気軽にお申し込みください。 ・ワイードのデモお申込み、見積依頼はこちら ・ご利用ユーザー様向けのお問い合わせフォームなど、その他の窓口はこちら |
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