2024年12月4日

【導入事例】ユニバーサルデザインな授業に、プロジェクターと映写対応パネル「KisePa」が活きる(日章学園高等学校/宮崎)

日章学園高等学校
日章学園高等学校

宮崎県宮崎市にある日章学園高等学校は中高一貫教育を通し、社会へ貢献できる人材の育成に取り組んでいます。特色ある13種の学科コースを展開し、普通科や特別進学科だけでなく、ヘアーデザイン科やパティシエ科、福祉科、電気科、自動車科など多彩な学科が魅力です。各学科には実務経験が豊富な教職員が揃い、生徒一人ひとりに合わせた教育活動を行っています。また、体育系部活動の活躍も目覚ましく、サッカー部や野球部、ゴルフ部などからはプロ選手も多く輩出しています。

同校では2023年8月に、ウルトラワイドプロジェクター型電子黒板「ワイード」と 黒板着せかえパネル「KisePa(キセパ)」を各10セット導入。実際に利用し、検証した上で2024年8月に37セットを追加導入し、現在はすべての教室で利用しています。使い勝手や活用シーンについて、普通科共生コースで教鞭をとる伊豆惠太郎先生と久嶋征子先生に伺いました。

プロジェクターの高い利便性と優れた性能に驚き、導入を決定

今回、機器選定に携わったのは、社会科を担当する伊豆先生です。これまでは52インチほどの液晶モニターを各教室に設置して使用していましたが、後方からは見えずらいとの声があったので、新たな機器を導入したいと検討していました。

以前使っていた液晶モニター
以前使っていた液晶モニター

「液晶モニターを導入したのはコロナ禍でした。動画配信などの必要性もあって全教室へ導入したのですが、教室の端に設置していることもあり、後方からは見えにくいという声がありました。iPadをミラーリングして資料や教科書などを液晶モニターに映し、拡大鏡のように使っていましたが、表示サイズにも限界がありました」(伊豆先生)

機器選定に携わった社会科の伊豆先生
機器選定に携わった社会科の伊豆先生

何か良い改善案はないかと検討を重ねていたところ、販売代理店から提案してもらったのがワイードとKisePaでした。その説明を聞いて、伊豆先生はとにかく驚いたといいます。

「ワイードを使えば映像を拡大表示できるのはもちろん、画面を左右に移動できたり、アスペクト比を変えられたり、また、HDMI端子が2つあるので2端末の画面を同時に投影できますし、起動も早い。
また、KisePaは映写に対応しているため、黒板に貼るだけで映像を投影しやすい環境に早変わりします。ホワイトボードの代わりとして上からホワイトボードマーカーで書き込めて非常に便利だと感じました」(伊豆先生)

そして2023年8月に先行して10セットを導入し、使い勝手や性能を検証したところ問題がなかったことから、2024年8月に追加で37セットを導入し、全教室へワイードとKisePaを整備しました。

iPadミラーリングで、生徒参加型の授業が実現

ワイード・KisePaともに使い方はそれぞれの先生に委ねられていますが、基本的にはワイードにApple TVを2台つなぎ、生徒と教員のiPadをミラーリングして使用しています。それとは別にHDMI切り替え機も設置しているため、HDMI出力がある機器であればいつでも繋いで使える環境です。

KisePaは映写対応のパネルなので、投影する際にスクリーン代わりになります。2画面を投影して使うことが多いという
KisePaは映写対応のパネルなので、投影する際にスクリーン代わりになります。2画面を投影して使うことが多いという

「ワイードの一番多い使い方は、黒板の片側に生徒の端末画面、もう片側に教員の端末画面を投影する方法だと思います。投影した画面を端に寄せて隣に解説を書き込むといった使い方は、よくやりますね。板書も効率的になったので、生徒たちに話し合いの時間を持たせたり、よりワークに時間を割いたりできることが増えて、授業の幅が格段に広がりました
もちろん、生徒の見やすさという点でも大きく改善されました。後方や窓際に座る生徒からもしっかりと画面が見えているようです」(伊豆先生)

普通科共生コースで数学を担当する久嶋先生は、ワイードの活用が生徒の積極性を引き出したとも感じています。

数学を担当する久嶋先生

「自分が取り組んだ内容が画面に表示されて、みんなに見てもらえるのはやる気に繋がっていると思います。自分の答えと他の生徒の答えを同時に投影させて比較することもできますし、より内容の濃い、生徒参加型の授業を展開できるようになったのではないでしょうか。生徒たちも、最初にワイードを使ったときは大興奮でした。視覚的な動きがあることで、集中力も続きやすい気がします」(久嶋先生)

グループワークの際、KisePa(キセパ)が模造紙代わりに

また、KisePaも積極的に授業に取り入れている久嶋先生。グループワークなどの際に生徒に配り、模造紙の代わりとして使わせています。

KisePaを使ってグループワーク。KisePaの裏にはマグネットが付いているので黒板に貼り付けることも可能。マグネットスクリーンのような使い方ができます
KisePaを使ってグループワーク。KisePaの裏にはマグネットが付いているので黒板に貼り付けることも可能。マグネットスクリーンのような使い方ができます

「ホワイトボードマーカーとイレーザーで何回も書き直しができますし、生徒にとっても使いやすいので重宝しています。以前は100円ショップで買った小さなホワイトボードに書かせていたのですが、使い心地が段違いですね。サッと黒板に貼れて、こんな便利なものがあるんだと本当に驚きました。書き心地もまったく問題ありません」(久嶋先生)

KisePaを黒板に貼る様子。軽量パネルなので持ち運びも簡単
KisePaを黒板に貼る様子。軽量パネルなので持ち運びも簡単

ワイードを使い、体育館での文化祭の模様を各教室にライブ配信

多彩な学科がある同校では実習を伴う授業も多く、あらかじめiPadで撮影しておいた【手元の動きを拡大した映像】を投影するといった使い方ができることもポイントです。パティシエ科や自動車科などで活用され、生徒たちの理解を深めるのに役立っています。

また、同校には特別な支援を要する生徒を対象とした「共生コース」があり、そこではワイードを使って視覚的な表示ができることで、学びやすさに繋がったと久嶋先生は感じています。
「見通しを立てることが苦手な生徒も多く、黒板の片側には残り時間を、もう片側には問題を投影させるといった使い方もよくします。共生コースの生徒だけでなく、障害の有無にかかわらずすべての生徒が学びやすい“ユニバーサルデザインな授業”ができるようになったと思います」(久嶋先生)

パッと見ホワイトボードのようなKisePaに、映像を投影。視覚的な情報があると理解が深まりやすい
パッと見ホワイトボードのようなKisePaに、映像を投影。視覚的な情報があると理解が深まりやすい

同校におけるワイードの活用場面は、授業にとどまりません。各クラスで朝のホームルームの際に毎日使っています。「朝の伝達事項は口頭指示だけでは伝わらないことも多く、ワイードでKisePaに投影して生徒に伝えるようにしています」と伊豆先生。

さらに、同校の文化祭「日章祭」でも活用が広がります。体育館で実施されているプログラムを教室でライブ中継しているのだそうです。久嶋先生は、「生徒がそれぞれの形で日章祭を楽しめるようになったのではないか」と話します。

「生徒数が1300人を超える大きな高校なので、全員が体育館に入ると結構大変なんですよ。また、みんなで体育館でわいわいにぎやかに過ごすのが好きな生徒がいる一方で、それが苦手だという生徒もいます。ワイードを使い、体育館のステージで実施されているプログラムの様子を黒板に投影することで、教室で静かに見るという選択もできるようになったのは良いことだと思います。音もスピーカーから十分出ますし、教室でプログラムを見ている生徒たちも楽しめているのではないでしょうか」(久嶋先生)

全ての教室にワイードとKisePaが整備されている
全ての教室にワイードとKisePaが整備されている

また、以前にはサッカー部が全国大会へ出場した際のテレビ中継をワイードに繋ぎ、現地へ応援に行けなかった生徒たちと応援したこともあったそう。「大きな画面で見られるので臨場感もあって、みんなで大きな声で応援しました」と久嶋先生。ワイードが学校生活に浸透し、活用されている様子が伺えます。

ワイードなしの授業はもう考えられない

ワイードとKisePaの導入を検討する際、性能だけでなく操作性も重視したと伊豆先生は話します。
「いくら性能が優れていても、操作性が悪ければ使われませんから。でもワイードは電源を入れるだけですぐに使え、起動も早いので、その点もしっかりクリアしてくれました。欲を言えば、投影時の明るさがもっと高くなると良いなと思っていますが、先生方から使いにくいといった声は上がっていません」(伊豆先生)

ワイードとKisePaを活用する日常

久嶋先生もワイードの使い勝手を高く評価され、液晶モニターを使っていた頃と比べると、使用頻度は大きく上がったといいます。「以前に液晶モニターを使っているときは、毎回機器を出したり調整したりする時間がかかっていたのでちょっと面倒でした」とのこと。

「もはやワイードとKisePaなしでの授業は考えられません。使わない授業やホームルームはないほどです。これからもうまく活用して、より良い授業を行っていきたいですね」(久嶋先生)


編集後記

実際にワイードとKisePaを活用している様子を取材して感じたのは、生徒たちが授業を楽しんでいるということ。自分の意見や考えをみんなに見てもらえたり、視覚的に分かりやすく説明されたりすることで、楽しく学べていることがポイント。先生方も、ワイードとKisePaの導入で授業の幅が広がったと口を揃えていたのが印象的でした。
取材にご協力いただいた伊豆先生、久嶋先生、ありがとうございました!

「KisePa」について

黒板着せかえパネル「KisePa(キセパ)」 製品ページはこちら

「ワイード」について

製品詳細名称:ウルトラワイド超短焦点プロジェクター「ワイード」
・機能と特徴ページ
・地域別の導入実績ページ
カタログ・資料全国の小中学校・高等学校を中心に約10,000台導入。黒板いっぱいに映せるウルトラワイドなプロジェクター「ワイード」のカタログやお役立ち資料はこちら
カタログ・資料ダウンロード
お問い合わせデモの際は、プロジェクター実機を持って学校へ伺います。「実際の映りを確認したい」「機種選定に携わる複数人で確認したい」という方は、ぜひお気軽にお申し込みください。
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元先生猪狩の「わいわい備忘録」ワイードに詳しいスタッフのブログです。ワイードの効果的な使い方や小技・他社製品とのおすすめな組合せなどを深掘りします!
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